前回の記事、「きれいな芝生の庭を作りたい①~土壌改良編~」では、芝生の生育に必要な土作りをしました。
本日は本題の芝張りです。
芝張りに適した時期:春〜初夏、または秋
芝張りに適した時期は、春から初夏(3月~6月ごろ)がもっとも適しており、次いで秋(9月~10月)が良いとされています。
冬は生育が悪くて根が張らず、また、夏の暑い時期に根が十分に張っていない状態だと芝の成長が阻害されるからだそうです。
芝を張った後、根が十分に伸びるまでの数ヶ月は、毎日水やりをする必要があるので、梅雨の直前に張るのが一番楽かもしれません。
僕は芝張りを決断したのが真夏の時期だったので、秋張りを選択しました。
芝生の品種:管理が楽で美しいTM9
芝生には結構たくさんの品種があります。
大きく分けると、高温多湿な日本の夏に適した日本芝と、冬にも緑色を維持できる品種もある西洋芝があります。
たぶん、よく見かけるのは日本芝の高麗芝や姫高麗芝だと思います。
芝生の品種については、芝生生活さんが詳しくまとめられているので、こちらも参考にどうぞ。
僕が選んだ品種は高麗芝の改良種であるTM9です。
TM9は芝生管理の省力化を目的に何とトヨタ自動車が開発した品種だそうです(詳しくはこちら)。
TM9のメリット・デメリットは次の点かなと僕は思っています。
メリットは、
- 草丈が短い(つまり、芝刈りの回数が少なくて良い!)
- 芝が柔らかくて、美しい
の2点。
一方、デメリットは、
- 価格が高い!
ほぼ、これに尽きると思います。
市販されている高麗芝や姫高麗芝の2倍近い価格になると思います。
では、なぜ僕がTM9を選んだかというと、メリットの最初に書いた
- 草丈が短い(つまり、芝刈りの回数が少なくて良い!)
という点に魅力を感じたからです。
芝生の管理でもっとも大変な作業として、多くの方が芝刈りを挙げられています。
僕自身、面倒くさがりなところがあるので、最初は丁寧に芝刈りができたとしても、それをずっと続けられるかと言うと…自信がない。
飽きたり、忙しくなると放置になりそう…。
TM9は年に1回(春のみ)~2回(春と秋)の刈り込みでも管理できるという触れ込みです。
一方、高麗芝などでは通常2週間に1回程度の刈り込みを推奨されていると思います。
こういう観点から、管理を少々サボっても大丈夫そうなTM9にしよう!
(しかも、芝は柔らかくて美しい庭になる!)
と考えたわけです。
芝生の購入先:ネット通販がオススメです
さて、品種を決めたら、芝生をどこで購入するか。
店舗で購入するなら、ホームセンターや園芸店で購入可能です。
あるいは、ネット通販で購入します。
ただし、いずれの場合も、芝張りに適した時期(3月~6月ごろ、9月~10月ごろ)にしか販売されていないと思います。
おそらく、それ以外の時期には、そもそも生産者さんからの出荷がありません(芝を張れないから)。
店舗とネット通販どちらが良いかと聞かれたら、僕は断然ネット通販をオススメします。
芝生のクオリティーが違います。
ホームセンターの場合、やや傷んでいる部分もあったりします(これしか知らなければ、気にならないレベルかもしれませんが)。
生産者さんが出荷されてからの日数や、保存状態(通常、常温だと思います)の影響があるのだと思います。
一方、ネット通販の場合は、生産者さんから直送されてきます。
クール便の指定も可能です(少々割高ですが)。
ですので、青々とした新鮮な芝生シートが届きます。
僕は楽天に出品されているプロジェクト鹿児島さんのTM9を購入しました(参考までに、リンクはこちら)。
クール便で配送してもらいました(届いた日が9月30日でしたので、時期的にクール便の指定しかできなかったかもしれません)。
届いた直後の芝生の様子はこんな感じでした。
青々としています。
芝生の張り方:ベタ張りにしました
さて、芝張りです。
芝生の張り方(芝生シートの並べ方)には、一般に
- ベタ張り
- 目地張り
- 市松張り
- すじ張り
があります。
イメージとしてはこんな感じ。
- ベタ張り=隙間を空けずに並べる
- 目地張り=隙間を1〜2cm空けて並べる
- 市松張り=市松模様に並べる
- すじ張り=1列おきに並べる
仕上がりの早さは、隙間のないベタ張りがもっとも早く、
ベタ張り>目地張り>市松張り≒すじ張り
※すじ張りの間隔をどれだけ広げるかによって、市松張りより仕上がりが早いか遅いかが決まります。
という仕上がり順になります。
僕は早く仕上げたかったので、ベタ張りにしました。
ちなみに、早く仕上がる方法ほど多くの芝生を必要とするので、コストは高くなります(ベタ張りのデメリットですね)。
届いた芝生シートを並べるとこんな感じになります。
各列、半個分ずつずらして並べていますが、半分の大きさのシートは園芸用の剪定バサミで切ればオーケーです(カッターナイフでも切れると思います)。
最後に、目土を全体に薄く被せて、たっぷりと水をまいて完成です。
目土を被せるのは、乾燥防止と根張りの促進、匍匐茎(ほふくけい)の生育促進のためです。
この後の管理で非常に重要なのは、水やりです。
むしろ、水やりしかありません。
根が十分に張るまで(1~2ヶ月)は、乾燥防止のため、ほぼ毎日水やりをする必要があります。
基本的には、朝か夕方に散水します。
特に真夏の時期などでは、昼間の気温の高い時間帯に散水すると、芝の葉に付着した水がお湯になり、葉が茹だってしまいます。
昼間の時間帯は避けましょう。
僕の場合、秋に張ったこともあり、2ヶ月後の11月ごろまでの作業は水やりのみで、芝刈りはしませんでした。
根が不十分な影響もあるのか、ほとんど草丈は伸びませんでした。
11月ごろになると、冬枯れをしてきます。
この時期になると休眠期になりますので、水やりも不要になります。
翌年の春に青い葉が出てくるのを祈るのみです。
まとめ
僕は今回、裏庭に芝生を張るに当たって、
- 秋張り
- 品種はTM9(ネットで購入)
- ベタ張り
という方法を選びました。
上で説明したように、方法はいくつもあるので、ご自分の好みやご都合に合う方法を選択されれば良いかと思います。
さあ、これで楽しい(?)芝生ライフが待っています(笑)
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